「やあ、これは美しいお姫様の登場だ。」 そう言ってヒィッツがにこやかに微笑むと、サニーは頬を赤く染めた。 その日のサニーは薄紅色の生地にオフホワイトのレースをあしらったドレスと、 やはりオフホワイトのリボンで花を模った髪留めを付け、 足元も普段のブーツではなく、ドレスと同系色のフォーマルシューズだ。 「こんなドレスを着たのは初めてで…少し恥ずかしいです。」 サニーは少しうつむくと、もじもじと両手の指先を重ねて落ち着かない様子だ。 ヒィッツはフフ、と小さく笑うと、 「大丈夫、良く似合っている。ただ…、」 そう言ってサニーの前に跪くと、上着のポケットから何やら白い物を取り出す。 「レディは手元も大事にしなくては。」 膝を付いて目線を合わせてきたヒィッツに驚いた様子のサニーの手を取り、 ヒィッツは特注の絹手袋をそっとサニーの手にはめてやると、 「お嬢ちゃんの手がいつまでも美しくあるように。」 そう囁き、柔らかな前髪越しに額に軽く口付けた。 |