真正面から向き合った顔は、久しく見た覚えが無く、
それは常に私の目があなたから視線を逸らしていたからだと気づく。



他愛の無い、つまらない戯言ですら、必ず聞いてくれましたね。
時に微笑み、時に慌て、そして時に怒鳴ってくれた。
私にそんなにも真正直に向き合う人なんて、これまで一人も居なかった。
ただ、それだけの事なのに。



真正面から向き合った顔は、久しく見た覚えが無く、
なのにその瞳は、瞼が明く事は無く。



やっと私が向き合えたのに、あなたは待っていてはくれなかった。
最後の最後で手を離すなんて。
詰めが甘いのは、あなたの悪い癖でしたよ。



これまでも、これからも、私の正面はあなたの場所。
惜しみなく咲く花もそれを盛りに散らすように、
あなたへのこの想いは、今ここで消し去る記憶。





* * * * *

樊孔。すみませんなんか樊瑞が…(汗
姉さん女房孔明や女王様孔明がデフォのような2人でも、
実は孔明の方が樊瑞に依存とか惚れ込んでたりするといい。



お題提供:【約30の嘘】